※インタビューは2020年に実施
-
さん
2020年入社(1年目)
デジタル -
さん
2020年入社(1年目)
イベントプロデュース -
さん
2019年入社(2年目)
プロパティ -
さん
2019年入社(2年目)
イベントプロデュース
まずはじめに、現在の部署と担当している仕事の内容について教えてください。
-
N:2019年入社で、現在2年目です。プロパティ事業を担当する部署に所属しています。スポーツ界には商標、ロゴマーク、キャラクターなどのさまざまなプロパティ(知的所有権)があります。それらを活用した商品、例えば食品や日用品を企業へ提案するところから、ライセンス契約の管理、商品化の監修までを行う事業です。
スポーツチームのファンの方々に喜んでいただけるような商品をひとつでも多く世に送り出したいと思って、仕事をしています。 -
Y:私はイベントプロデュースを担当する部署に所属していて、大会運営と同時に協賛社権益の管理・履行対応をしています。担当競技はゴルフ、陸上がメインです。円滑に大会が進行できるように、事前準備から当日の対応まで、細かい確認作業の連続です。私もNさんと同じく2019年入社ですが、私は大学院卒で、大卒のNさんより年上なので、普段は「N“ちゃん”」と呼んでます(笑)。
-
N:私は敬意を表して「Y“さん”」です(笑)。
-
S:Yさんと同じくイベントプロデュースを担当する部署に所属しています。2020年入社の新卒1年目で、Yさんからは「S(呼び捨て)」で呼ばれています(笑)。
担当は陸上とゴルフですが、その中でも非常に大きな陸上大会の担当となりました。その大会には多くのスポンサーに協賛していただいているので、広告出稿の進行管理や、競技エリアへの広告看板やバナーの制作・掲出、大会名・ロゴマークの広告利用などの権利関係の調整をしています。スポンサーへの窓口となっている博報堂DYグループの営業担当者や、大会を主催している協会や連盟と交渉しながら、仕事を進めています。 -
I:私もSと同じく、2020年入社の新卒1年目です。デジタル事業を推進する部署に所属していて、スポーツ団体のWebサイトの運用やSNS管理、その他デジタル周り全般の業務を担当しています。
Yさんとは部署が違うせいか、まだ「I“くん”」と「くん」付けで呼んでもらっています(笑)。
当社を知ったきっかけや、志望動機を教えてください。
-
Y:大学まで競技者としてゴルフに打ち込み、大会にも出場していました。卒業後の将来を考えた時、自然とゴルフに関わる仕事をしたいと思ったのですが、プロゴルファーになるよりも、ビジネスとして競技を発展させることができる仕事をしたいと思いました。ゴルフの大会に携わっている企業を自分なりに調べたところ、当社を知りました。
-
S:私も大学まで選手として野球をやっていました。幼いころからスポーツはずっと身近にあり、スポーツが生み出す熱量に魅力を感じていたので、選手を引退したらその熱量を生み出す場を創りたいと思うようになりました。
また就職活動中に、さまざまな業界に関わり多様な価値観に触れることのできる広告業界に魅力を感じるようになりました。そこで、「広告×スポーツ」を軸に企業研究を行った結果、当社が自分の希望にピッタリだったので、ここだ!と思いました(笑)。 -
N:以前よりスポーツに関する仕事に就きたいと思っていて、大学ではスポーツマネジメントを専攻しました。当社のWebサイトを見て、幅広い業務をしている会社だと思い、興味を持ちました。
他にもスポーツメーカーやイベント会社などスポーツ関連の企業はありましたが、一つの専門領域で深くスポーツにアプローチするよりも、多岐にわたる視点からスポーツビジネスを推進したいと思い、当社を志望しました。 -
I:私は海外の大学に進学しており、日本で就職しようとスポーツ関連の企業を探していた時に、当社を知りました。日本でスポーツマーケティングを専門としている数少ない企業だと思いましたし、メジャー競技だけでなく、注目度の低い競技もポテンシャルを引き出せそうな多くのソリューションを保有していることに魅力を感じました。
実際に入社して、入社前の印象と違っていたことや、驚いたことはありますか?
-
N:入社するまでは、今の仕事のベースとなっている「ライセンスビジネス」という考え方を、ほとんど知らなかったんです。権利というものがこんなに細かく細分化されてルールが決まっている、ということにまず驚きました。また、スポーツチームや、メーカーと直接やり取りすることが多く、モノづくりの裏側を知ることができました。街に買い物に行ったとき、スポーツ関連の商品を見つけると、その裏側にある苦労や想いが透けて見えて、自分に置き換えてしみじみ感じ入ったりしています(笑)。
-
Y:ずっと選手として大会に出場していたので、運営側の視点で大会を見ることが新鮮でしたね。大会を開催するために、こんなにもたくさんの仕事があるのか、と。仕事量の多さにびっくりしました。
-
S:入社した後、担当する大会の前年度の報告書を渡されたのですが、それが200ページ以上もあったんですよ。ひとつの大会を開催するのに、ここまで多くの調整や準備があるのかと、驚きました。実際に今年度の準備がスタートすると、打ち合わせ回数、関係者の数など、すべてが想像以上のスケールでした。200ページも報告書があるのも納得しましたね。
-
Y:それだけやりがいがあるってことでしょ?
-
S:もちろんそうなんですけど、最初に報告書を渡された時の衝撃は忘れられませんね(笑)。
-
I:私は、会社の雰囲気が予想と違っていました。日本の会社は上下関係が厳しく縦社会だと思っていたので、海外育ちの自分が馴染めるか不安だったのですが、良い意味で裏切られました。本当にフラットな雰囲気で、すんなりと溶け込むことができましたし、1年目は雑用ばかりだと覚悟していたのですが、大事なプロジェクトや会議に参加させてもらったり、自分の興味に合った仕事をやらせてもらったりしているので、楽しく仕事ができています。
仕事にやりがいを感じるのは、どんなときですか?
-
S:やはり大会が終わった時は、達成感がありました!200ページの報告書ができあがるほど、長い時間をかけて細かいところまで詰めてきたので。
-
N:自分の仕事が世に出た時は、やっぱり達成感があります。自分が関わった商品が市場に出て、SNSなどでファンの方が喜んでいる様子を見ると、人を笑顔にする仕事をしているんだ!とうれしくなります。
-
I:私は自分の強みを活かした仕事をしている時に、やりがいを感じます。海外出身なので英語力を活かしたいとの思いがあり、それを上司に伝えたら、海外のスポーツビジネストレンドを翻訳して発信する業務を担当することになりました。将来はグローバルで活躍できるスポーツマーケターになりたいという目標もあるので、そこに向けて少しずつ近づいている手応えを感じています。
-
Y:私もIくんと同じように、自分の強みであるゴルフの選手経験を活かせた時はうれしいですね。例えば、大会の大まかなスケジュールや選手の動き方は説明されなくてもわかっていますし、主催者側も気づかないような視点でトラブルを回避できるのは、選手の経験があるからこそ。プロゴルファーの顔もほぼ把握できているので、様々な人から頼りにされるとうれしくなります(笑)。
社内の他事業部や、博報堂DYグループ内の人と一緒に仕事をすることはありますか?
-
S:日本を代表する大きなスポーツイベントなので、博報堂DYメディアパートナーズのスポーツビジネス局とチームを組んで動いています。主に当社がイベントプロデュース、博報堂DYメディアパートナーズがメディアへのアプローチを担当しており、それぞれの専門性の違いを活かした仕事をしています。
大きな大会をどのようにメディアと連携して世の中に発信していくのか、コンテンツの価値をどう活かしていくか、博報堂DYメディアパートナーズの担当者の仕事ぶりをそばで見ることは、とても勉強になります。とはいえ、まだまだわからないことが打ち合わせのたびに出てくるので、それを聞いたり調べたりしながら、何とか付いていってる状態ですが(笑)。 -
N:私はコンテンツホルダーであるスポーツチームや、メーカーなどとの協業が多いです。でも、国際的なサイクルイベントの社内プロジェクトメンバーとして商品化事業を担当した際には、Yさんと一緒に仕事をして、とても楽しかったですよね!
-
Y:Nちゃんと一緒に担当した大会は自転車界のスーパースターが集まって本当に大変だったけど、楽しかったよね!今は歴史あるゴルフの大会の担当で、別の楽しさと苦労があります(笑)。協賛する企業によってさまざまなスポンサードの形があることを学んでいるので、今後に役立てたいと思っています。
-
I:学生スポーツの活性化計画を当社内の新規事業担当セクションと一緒に立案しています。また博報堂DYグループ内にもコンサルティングやマーケティングを専門とするセクションがあるので、そのようなプロフェッショナルな方との協業もたくさんあります。私はアメリカの大学スポーツの人気の高さを知っているので、日本の学生スポーツも盛り上げたい思いがあり、プロジェクトに加わらせてもらっています。提案を作り上げる中で、スポーツビジネスに対する理解が深まりましたし、さらにスポーツだけではなくて周辺のビジネスも学ばなくてはならないと痛感しました。また、日本語力も上がりました(笑)。
4人とも新卒入社ということですが、会社にはどんな制度やサポートがありましたか?
-
N:新入社員にはトレーナーとして同じ部署の先輩がついてくれ、一緒に案件を担当します。仕事のやり方や流れを先輩にベッタリと張り付きながら(笑)、指導してもらっています。
-
Y:一方で所属する部署以外の先輩たちがメンターを担当してくれます。メンターは、業務以外のこともいろいろと相談できる先輩社員です。新卒メンバーに対して5〜6人の年の近い先輩が付いてくれます。メンターの先輩は、社内でこまめに声をかけてくれたり、就業時間後に飲みに誘ってくれたり、いろいろと気にかけてくれました。
-
N:同じ部署の先輩だと、ちょっと言いづらいこともあるじゃないですか。「今さらそんなこと聞くの?」と思われたらどうしようとか、ちょっとした弱音とか(笑)。そんなことをメンターの先輩には気軽に言えるので助かりました。
-
Y:入社2年目になって、私たちもメンターになりました。助けてもらった先輩のような存在になれるように、できるだけ声をかけるようにしています。
-
S:入社した4月は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言中で、家から出られずにテレワーク対応でした。でも入社したばかりでできる仕事は限られていますし、インプットの時期と言われても何をどう学んだらいいのかわからない。人間関係もまったくない状態なので、誰に質問したらいいかもわからない。そんな時期に、メンターを紹介してもらったので、この先輩たちに質問すれば良いとわかり、安心しましたし、本当に助かりました。
-
I:出社できるようになっても、何かと面倒を見てくれます。結構私は会社で決められている提出物が遅れがちなので、いつもメンターの先輩から声をかけてもらっています。
-
S:そんなことで、先輩の手間をかけさせてはダメでしょ(笑)。
-
I:お世話になっています。この場を借りて、感謝の気持ちを伝えさせてください(笑)。
社風はどんな印象ですか?どんな人が多いでしょうか?
-
N:中途入社の方も多いので、幅広い年代の社員がいますが、誰とでもフラットに話せる社風です。人と人との距離が近いと思います。
-
Y:私がゴルフのプレーヤーだったことがわかると、1年目からゴルフに誘ってくれました。おかげで、他部署の人ともすぐに仲良くなれました。
-
S:私もサッカーやゴルフに誘ってもらいました!興味があるスポーツがわかると、それをきっかけにしてすぐ距離が縮まるんですよね。
また当社のメンバーはビジネスとしてスポーツに向き合っていますが、それでも根底にはやっぱりスポーツへの愛にあふれている方が多いです。自分の夢や想いにまっすぐな人が多く、やりたいことをとことん追求して、仕事につなげようとしている人が多いですね。 -
I:私もまっすぐに真摯な人が多いと思いました。入社するまでは広告業界は少し派手な人が多いのかなというイメージを持っていましたが、そんなことはありませんでした(笑)。また、社員それぞれが個性的でいろいろな意見が飛び交うのですが、それを否定しない。自分と違う声を受け入れる力があると思いました。
-
Y:仕事にはまっすぐで、プライベートは趣味をとことん楽しむような、オンとオフを切り替えてどちらも充実させている先輩も多いですね。仕事をする時は集中し、休む時にはしっかり休んでリフレッシュすることを良しとする文化があるんですよ。
-
N:連続して5営業日の休みを取るフリーバカンス休暇を年に2回取れる制度があります。前後に土日を合わせると9連休になるので、この休みを使って実家に帰ったり、海外に行ったり、スポーツの大会に出たり、先輩たちはすごく上手にこの制度を活用しています。フリバカ明けに先輩たちのお土産話を聞くのが楽しみなんですよ。
-
S:集中して勉強する使い方もありますよね。資格やナレッジ取得の費用を補助してくれる制度もあるし。
-
I:能力開発補助金制度だよね。しっかり活用したいと思っています!
-
S:Iくんの場合は、申請することが第一のハードルだね。申請のための提出物をしっかり出してね(笑)。
今後、どのように成長していきたいですか?
将来のビジョンを教えてください。
-
Y:イベントプロデュース事業にはスポーツビジネスの基本が詰まっていると思うので、あと数年は携わり、自分がメインで大会をプロデュースできる力をつけたいですね。ゴルフ以外の競技にもどんどん関わりたいです。
その後、アスリートの広告キャスティングやマネジメントも経験したいです。現役時代だけでなく、引退後のセカンドキャリアも見据えながらトータルでアスリートをブランディングできるようになりたいですね。 -
N:私もあと1〜2年はプロパティの経験を積んで、インパクトのある商品を世に送り出したいです。将来的には、大学で「スポーツと環境」というテーマで研究をしていたので、そのふたつを両立できるスキームを考えて、ビジネス化を実現したいと思っています。まだ漠然としているのですが、ウィンタースポーツやマリンスポーツなど、環境が破壊されると成立しないスポーツもあります。現在では多くの企業で「SDGs」への参画が推進されていますし、環境とスポーツを結びつけた取り組みも今後どんどん発展していくと思います。そこに自分のアイデアを組み込んだ新しい企画を提案して、実現したいです。
-
I:いずれ日本のスポーツ界にも「トークンエコノミー」が導入され、チームが発行するデジタル上の通貨によるイベントやファンクラブへの参加支払いが現実的なものになってくるでしょう。デジタル上のトレーディングカードの販売などもどんどん進化していくと思います。そういった新しい技術やテクノロジーを活用した取り組みに積極的に関わっていきたいです。
またエージェント事業にも興味があります。アスリートと深く関われる部署の経験もしたいと思っています。 -
S:私もしばらくは今の部署で、より深いところで事業プロデュースに関わりたいです。多くの人と信頼関係を築いて、任される範囲を広げられたら、と思っています。
将来は、もともとスポーツが生み出す熱量に魅力を感じてこの仕事を選んだので、熱狂を生むようなスポーツイベントを手掛けることが目標です。今やイベントプロデュースはリアルな体験創出だけでは成立しない時代になりました。発展し続ける最新のテクノロジーを生かして、時間や空間の垣根を超えた複合的なアプローチができるように、知見を深めたいと思っています。
最後に、入社を検討している人、スポーツビジネスに関わりたいと考えている人にメッセージをお願いします!
-
S:当社は本当にさまざまな企業やスポーツ団体、アスリートと業務をしています。仕事を通して、スポーツはもちろん、そこに留まらない世界もどんどん広がっていく。その幅の広さは、やはり総合広告会社である博報堂DYグループならでは。そこが当社の魅力だと思います。
また、ビジネスの面からスポーツ界を発展させて貢献しようとする先輩たちの真摯な姿勢、まっすぐにやりたいことを仕事にしようとする姿に、本当に刺激を受けます。ここはそういった夢を叶えられる場所だと思います。 -
Y:当社には、スポーツビジネスを発展させる多くのソリューションがあります。私は学生時代にプレーヤーとして活動してきてスポーツ界のことはよく知っていると自認していましたが、当社に入社して自分の知っているスポーツの世界がいかに狭かったかを痛感しました。自分の新たな可能性にも気づくこともできますし、スポーツビジネスを発展させたいと思う人には自信を持っておすすめします。
-
I:スポーツビジネスの根幹にある会社だと思います。自分でスポーツ界を変えたいと思っている人、成し遂げたいものがある人にとっては、その手応えを充分感じることのできる会社だと思います。
また、私は海外育ちですし、日本の社会では変わり者だという自覚があるのですが、こんな私でも受け入れてくれる懐の深い会社です(笑)。多様な視点が求められることもあり、個性は大切にされるので、安心してください。 -
S:Iくんが言うと、説得力があるね(笑)。
-
N:確かに、いろいろな声を聞いてくれますし、人と違う意見も言いやすい会社です。キャリアが浅いと知識不足で的はずれなことを言ってしまったりもするのですが、それも新たな視点のひとつとして聞いてくれますし、足りないところは教えてくれます。
この会社に入った時、「実現したいことを持っておいたほうがいい」と言われましたが、その通りだと思いました。それは、実現したいことを叶えていける会社だからです。漠然とした野望でも良いので、実現したいことがある人には向いている会社だと思います。